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今月の特集1 標準化とトレーサビリティ体系
臨床検査室におけるトレーサビリティの確認
Traceability system in clinical laboratories
高木 康
1
1昭和大学医学部
キーワード:
トレーサビリティ体系
,
不確かさ
,
標準物質
,
検査値の正確さ
Keyword:
トレーサビリティ体系
,
不確かさ
,
標準物質
,
検査値の正確さ
pp.1349-1359
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203778
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Point
●臨床検査値を診療に利用するには臨床検査の精密性と正確性が担保されている必要がある.
●正確性を確認する方法として標準物質によるトレーサビリティ体系があり,日常的に利用されている.
●標準物質は国内外の多くの学会・団体から供給されており,検査室ではこれらのなかから適切に選択してトレーサビリティの確認を実施している.
●現状では上位の標準物質をトレースした企業の標準物質が多くの検査室で利用されているが,国内外で認証された標準物質を利用している検査室もある.
●わが国の臨床検査精度管理調査でのばらつきが小さいのは,90〜95%の施設が標準物質によるトレーサビリティの確認作業を実施していることが大きく貢献している.
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