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今月の特集1 標準化とトレーサビリティ体系
生化学検査における現状
Current status of biochemical testing
末吉 茂雄
1
1女子栄養大学栄養学部
キーワード:
トレーサビリティ体系
,
標準物質
,
日常測定操作法
,
測定値の比例互換性
,
バリデーション
Keyword:
トレーサビリティ体系
,
標準物質
,
日常測定操作法
,
測定値の比例互換性
,
バリデーション
pp.1360-1365
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203780
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Point
●検査値のトレーサビリティ体系は,測定操作法による差異,患者検体固有の誤差,測定におけるランダム誤差を考慮しなくてはならない.
●標準物質の値付け,試薬の原理による異なった反応性が,測定操作法に起因した誤差としてかたよりに影響を与える.
●標準物質はその性状など規格化されていることで,測定における干渉物質の影響を抑えられるが,患者検体では項目ごとに特有の影響があるため測定値の比例互換性が大切である.
●検査結果には,バリデーションとしてトレーサビリティ体系への整合性を確認し,不確かさを示すことが要求される.
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