Japanese
English
今月の特集2 補体をめぐる話題
補体の活性化と制御—最近の進歩
Complement activation and its regulation-recent development
大谷 克城
1
,
若宮 伸隆
1
1酪農学園大学食と健康学類
キーワード:
補体系活性化
,
補体系制御
,
遺伝子異常
,
増幅経路
,
抗補体薬
Keyword:
補体系活性化
,
補体系制御
,
遺伝子異常
,
増幅経路
,
抗補体薬
pp.50-55
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203500
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Point
●補体系は,動物が微生物と共存して生存する過程で身に付けた生体防御機構であり,カスケード型の補体活性化とその制御という2つのシステムで構成される.
●補体系は,多くの血清タンパク質と膜タンパク質から構成される複雑系システムである.
●補体関連疾患の病態においては,どの補体活性化の経路から開始するかが重要ではなく,稼働した活性化がなぜ制御されないのかが問題である.
●補体系の活性化と制御は,複数のポイントで起こることが明らかになっており,それぞれのポイントで抗補体薬が開発され,次々と臨床に応用されている.
●補体系の異常によって起こる病気は,1次的(補体系因子の遺伝子異常)なものと,2次的(補体系因子ではない原因)な要因によって起こるものがある.
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