今月の特集 COVID-19と臨床検査—得られた知見を今後の医療に活かす
扉
横田 浩充
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1慶應義塾大学病院臨床検査技術室
pp.915
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203385
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,WHOで2020年3月11日にパンデミック宣言がなされ,猛威を振るってきました.2022年8月の第7波ではわが国の感染者数が世界最高となり,2023年1月には第8波が到来,5月8日には5類感染症に移行しましたが,今もって終息したわけではありません.この3年,長きにわたるCOVID-19との闘い,話題は尽きません.ウイルスが社会を大きく変えました.この背景において特集号としてCOVID-19を取り上げました.これまでに得られた知見は膨大で,臨床検査医学領域においても同様です.COVID-19検査法についてはすでに多くの能書,学会誌が発刊されていますが,主に検体採取法・検体種別による違い,各検査法の意義・感度特異度・精度管理法などにフォーカスされています.
本号の特集では「COVID-19と臨床検査」の視点で,これまでに得られた知見の総集編として今後の展望も含めてご執筆いただきました.今後のさらなる未知の感染症に備えるためにも本特集をご活用いただけますと幸いです.
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