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特集 組織幹細胞の共通性と特殊性
Ⅰ.幹細胞の自律性とニッチ依存性:Q.幹細胞の自己複製能とは何か?
造血幹細胞の自己複製とその制御機構
Regulation of self-renewal in hematopoietic stem cells
森嶋 達也
1
,
滝澤 仁
1
Morishima Tatsuya
1
,
Takizawa Hitoshi
1
1熊本大学国際先端医学研究機構
キーワード:
造血幹細胞
,
自己複製能
,
ニッチ
,
炎症
,
trained immunity
Keyword:
造血幹細胞
,
自己複製能
,
ニッチ
,
炎症
,
trained immunity
pp.95-99
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201321
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血液細胞は体内において浮遊細胞として存在し,その幹細胞である造血幹細胞を含む骨髄液も,容易に体外に取り出し分離解析が可能であるという臓器特性により,造血幹細胞は骨髄移植をはじめとした再生医療に古くから用いられて,研究が進んでいる体性幹細胞である。本稿では,前半では造血幹細胞の定常状態における恒常性維持のメカニズムについて最新の知見を紹介しつつ概説する。また,後半ではストレス造血,特に感染などの炎症ストレス下の造血幹細胞の振る舞いについての研究の進歩について紹介する。
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