増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか
2章 血球形態
抗がん剤による細胞形態変化
日下 拓
1
,
田中 由美子
1
1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科
キーワード:
タキソイド系抗悪性腫瘍剤
,
全トランス型レチノイン酸
,
ATRA
,
ダサチニブ
,
FLT3阻害薬
,
細胞形態変化
Keyword:
タキソイド系抗悪性腫瘍剤
,
全トランス型レチノイン酸
,
ATRA
,
ダサチニブ
,
FLT3阻害薬
,
細胞形態変化
pp.1148-1151
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203122
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はじめに
近年,造血器腫瘍や種々の固形がんに対する多くの抗悪性腫瘍治療薬が開発されている.特に,腫瘍細胞にかかわる特定の分子だけに作用し,腫瘍細胞を破壊あるいは阻害する分子標的治療薬が臨床使用され治療効果が改善している.
一部の治療薬の使用による種々の細胞形態変化に関する報告があるが,本稿では血液検査に従事する検査技師が多く経験する可能性のある抗がん剤による細胞形態変化について解説する.
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