Japanese
English
今月の特集 食中毒の現状と微生物検査
〔細菌・感染型〕
腸炎ビブリオによる食中毒
Food-born disease caused by Vibrio parahaemolyticus
荒川 英二
1
1国立感染症研究所細菌第一部
キーワード:
Vibrio parahaemolyticus
,
耐熱性溶血毒
,
TDH
,
酵素基質培地
,
O
,
K抗原
,
5類感染症-感染性胃腸炎
Keyword:
Vibrio parahaemolyticus
,
耐熱性溶血毒
,
TDH
,
酵素基質培地
,
O
,
K抗原
,
5類感染症-感染性胃腸炎
pp.48-54
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202909
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Point
●ここ数年,国内での腸炎ビブリオ食中毒の発生はほとんどみられなくなった.
●確定診断には菌の培養が必須である.酵素基質培地は発育してきた菌のコロニーの色による判定が可能なことから,高価ではあるが非常に有用である.
●厚生労働省の告示では,生食用魚介類の規格基準はグラム当たり生菌100個と定められている.
●地球規模の温暖化による海水温の上昇などによって,世界的には腸炎ビブリオ食中毒の発生は増加傾向にある.
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