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今月の特集 薬物療法に活用される検査
アンチ・ドーピング分析における臨床検査学の活用
Contribution of clinical laboratory medicine to anti-doping analysis
鈴木 秀典
1
1学校法人日本医科大学
キーワード:
アスリート・バイオロジカル・パスポート
,
ABP
,
禁止表国際基準
,
世界アンチ・ドーピング規程
,
蛋白同化・男性化ステロイド分析
,
ドーピング・コントロール
Keyword:
アスリート・バイオロジカル・パスポート
,
ABP
,
禁止表国際基準
,
世界アンチ・ドーピング規程
,
蛋白同化・男性化ステロイド分析
,
ドーピング・コントロール
pp.778-783
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202775
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Point
●スポーツにおける世界共通のルールとして世界アンチ・ドーピング規程がある.これに基づいて,尿および血液を用いた検体分析が認定分析機関で行われている.
●規則で禁止されている物質を検出するか,禁止物質を使用したことを証明すれば,規則違反を問うことができる.この過程で臨床検査技術や医学知識が大きく貢献している.
●体外から摂取した内因性物質や半減期の短い禁止物質の検出には,アンチ・ドーピング分析に特有の分析法を組み合わせている.
●継時的な検査データを基に禁止物質の使用を検出しようとする新たな手法も取り入れられるなど,現在もさらに洗練された分析技術の開発が進められている.
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