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増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021
5.皮膚科医のための臨床トピックス
皮膚科医に必要なアンチ・ドーピングの知識
Knowledge of anti-doping required for dermatologists
西川 武志
1,2
,
岡田 拓朗
2
,
小笠 博義
2
,
松尾 史朗
2
Takeshi NISHIKAWA
1,2
,
Takuro OKADA
2
,
Hiroyoshi OGASA
2
,
Shiro MATSUO
2
1医療法人社団潔志会しずない皮フ科クリニック
2公益財団法人日本卓球協会
1Shizunai Cilinic of Dermatology, Hokkaido, Japan
2Japan Table Tennis Association, Tokyo, Japan
キーワード:
アンチ・ドーピング
,
禁止表国際基準
,
禁止物質・禁止方法
,
TUE
,
治療使用特例
Keyword:
アンチ・ドーピング
,
禁止表国際基準
,
禁止物質・禁止方法
,
TUE
,
治療使用特例
pp.148-150
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206362
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われわれ皮膚科医も,日常診療でアスリートを診察しなければならないときに遭遇する.そのような場合には,アスリートがドーピング違反にならないように治療(処方も含む)を考える必要がある.例えば,漢方薬で頻繁に処方されている葛根湯にドーピング禁止物質が含まれる.また,皮膚へのステロイドの外用使用は違反ではないが,同様の薬でも,痔核の治療のために,直腸内に投与することは競技会(時)において禁止されている.他にも点滴など静脈内投与は,たとえ補液であっても禁止方法に当たる場合がある.禁止物質および禁止方法については,都道府県薬剤師会やスポーツファーマシストから情報を入手することができる.また,薬については,禁止表国際基準に対応した検索サイトで調べることが可能である.
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