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今月の特集 薬物療法に活用される検査
薬物中毒診療における臨床検査の活用
Practical use of clinical examinations in drug poisoning treatments
豊﨑 光信
1
,
佐々木 淳一
1
1慶應義塾大学医学部救急医学教室
キーワード:
薬物中毒
,
スクリーニング検査
,
アセトアミノフェン中毒
,
アスピリン中毒
,
アルコール中毒
Keyword:
薬物中毒
,
スクリーニング検査
,
アセトアミノフェン中毒
,
アスピリン中毒
,
アルコール中毒
pp.773-777
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202774
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Point
●薬物中毒の治療において網羅的な臨床検査の有用性は低い.現病歴や臨床症状から薬物を絞り込んで適切な検査を実施する.
●乱用薬物のスクリーニング検査が実施されることは多いが,診断,治療において必ずしも有用性が高い検査とはいえない.
●血中濃度測定が治療選択に有用な薬物は限定的であるが,臨床現場での遭遇頻度が高いアセトアミノフェン,アスピリンにおいては必須である.
●エタノール血中濃度測定はしばしば実施されるが,必ずしも臨床症状と相関しないため,臨床的意義には乏しい.
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