Japanese
English
今月の症例
慢性アルコール中毒患者に生じた亜鉛欠乏症
Acquired zinc deficiency associated with alcoholic liver cirrhosis
谷口 彰治
1
,
兼藤 紀美子
1
,
濱田 稔夫
1
Shoji TANIGUCHI
1
,
Kimiko KANETO
1
,
Toshio HAMADA
1
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
キーワード:
亜鉛欠乏症
,
アルコール中毒
,
肝硬変
Keyword:
亜鉛欠乏症
,
アルコール中毒
,
肝硬変
pp.977-979
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901339
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症例は47歳,女性.2週間前に両足背および足縁に瘙痒を伴う隆起性の紅斑が出現した.約10年の飲酒歴があり,慢性アルコール中毒とそれに伴う肝硬変の診断のもとに加療中であった.血清亜鉛値は38μg/dl(正常値65〜110μg/dl)と低く,硫酸亜鉛の投与により皮疹はすみやかに改善したことより,後天性の亜鉛欠乏症と診断した.本症の発症原因,治療法について考察した.
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