Japanese
English
今月の特集 薬物療法に活用される検査
循環器薬物療法における臨床検査
Clinical laboratory tests in cardiovascular pharmacotherapy
永沼 嗣
1
,
難波 貴之
1
1防衛医科大学校病院循環器内科
キーワード:
アミオダロン
,
ジギタリス
,
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬
,
ARNI
,
B型ナトリウム利尿ペプチド
,
BNP
,
N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド
,
NT-proBNP
Keyword:
アミオダロン
,
ジギタリス
,
アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬
,
ARNI
,
B型ナトリウム利尿ペプチド
,
BNP
,
N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド
,
NT-proBNP
pp.758-765
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202772
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●循環器系の薬物のなかで,抗不整脈薬は血中濃度の安全域が狭いことが知られている.血中濃度が低いと不整脈に対する治療効果に乏しくなる一方で,高いと心臓内外の副作用が出やすい.そのなかでも実臨床で多く血中濃度が測定されているのはアミオダロンとジギタリスである.薬物動態の基本事項とともに両薬剤の血中濃度測定の実際について解説する.
●従来,心不全の診断および重症度評価の一指標としてB型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)とN末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP)が用いられてきた.これまではBNPのほうがより多く用いられていたが,新たな心不全治療薬であるアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)の登場により,今後はNT-proBNPを用いる機会が増えると考えられる.そのメカニズムなどについて“番外編”として解説する.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.