今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例
扉
小谷 敦志
1
1近畿大学奈良病院臨床検査部
pp.629
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202380
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超音波所見や計測値をただ羅列するだけのレポートは,良い報告書(レポート)とはいえません.超音波検査の実際は,決まった部位を描出し,正常や異常を明確に判定できるような直接所見ばかりではなく,得られた所見の累積から描出画像を追加することで診断に結び付くことが少なくありません.検査者が変わっても必要な項目が漏れなく記載されていることに加え,診断根拠となる有用な所見を記載し,検査目的に対する検査者のコメントを沿えて報告することが良いレポートといえます.
本特集は,検査に必要な検査手順や基準値,重症度などは最小限にとどめ,各領域の代表症例によるレポートの書き方の良い例・悪い例,報告に必要な代表画像に主眼をおきました.診断に導くためのレポート作成技術を習得していただければ幸いです.
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