Japanese
English
増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
7章 血液・造血器疾患
多発性骨髄腫
Multiple myeloma
小磯 博美
1
,
半田 寛
2
1群馬大学医学部附属病院感染制御部
2群馬大学医学部附属病院血液内科
pp.504-505
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201985
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
多発性骨髄腫は,造血器悪性腫瘍の1つである.腫瘍化した形質細胞(骨髄腫細胞)により異常な免疫グロブリン(M蛋白)が産生される.骨病変,高カルシウム血症,腎障害,貧血,易感染性などさまざまな症状を引き起こす.診断には,骨髄にクローナルな形質細胞の増加または髄外に形質細胞腫を認めることが必要である.高カルシウム血症,腎不全,脊椎骨の圧迫骨折,髄外腫瘤による脊髄圧迫を認めるときは早急な治療が必要である.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.