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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
1章 全身疾患
血栓傾向
Thrombotic tendency
橋口 照人
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血管代謝病態解析学分野
pp.364-365
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201927
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血栓傾向を診断する最も代表的なバイオマーカーはDダイマー,フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)である.その考え方の基本は,“凝固が起これば線溶が起こる”という二次線溶反応の機序である.凝固反応の結果,フィブリンが生成されると,フィブリンに親和性の高いプラスミノゲンアクチベータとプラスミノゲンがこのフィブリンに結合して,フィブリン上でプラスミノゲンからプラスミンの生成が効率よく起こり,プラスミンはフィブリンを分解してDダイマーが生成される.
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