今月の主題 血栓症とDIC
血栓傾向
糖尿病と血栓傾向
海津 嘉蔵
1
,
郄 月玲
1
Qie Yung Ling
1
1産業医科大学病院腎センター
pp.1301-1304
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905181
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ポイント
●糖尿病では血栓性疾患の合併率が高く,時に死因にもなる.特にNIDDM(非インスリン依存性糖尿病)では血栓症が多く,重篤な血栓症が合併しやすい.
●原因として,①凝固因子の増加または活性化,②凝固抑制因子の不活性化,③血小板凝集亢進,④線溶抑制,⑤赤血球膜障害,⑥Lp(a)(lipoprotein a)増加がある.
●臨床的には,高フィブリノーゲン血症,FPA(フィブリノペプチドA),FDP(フィブリン分解産物),TAT,プロトロンビンフラグメント1+2(F1+2)などが指標となる.
●治療として,ヘパリン,ワーファリン®,抗血小板薬などを用いる.
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