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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
1章 全身疾患
ショック(出血性,敗血症性,心原性)
Shock (hemorrhagic shock,septic shock,cardiogenic shock)
嶋津 岳士
1
1大阪大学大学院医学系研究科救急医学
pp.344-346
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201919
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ショックとは,生体に対する侵襲あるいは侵襲に対する生体反応の結果生じた,血圧の低下など循環動態の変化を主体とする全身状態の急変である.末梢循環,特に重要臓器の血流障害により細胞の代謝が障害され,組織・臓器の機能障害を生じる.典型的な症状は蒼白,冷汗,虚脱,微弱な速脈,呼吸促迫であるが,敗血症性ショックでは冷汗はみられず,皮膚は温かい.いずれのタイプのショックであっても生命の危機に至る病態であるため,早期の的確な認識と迅速な対処が不可欠である.
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