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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
1章 全身疾患
浮腫
Edema
山谷 哲史
1
,
藤井 秀毅
1
1神戸大学大学院医学研究科腎臓内科,腎・血液浄化センター
pp.347-349
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201920
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浮腫とは,組織間液が増加し,体の一部が腫脹して観察される状態をいう.一般的に多く認められる浮腫は,間質に水分が貯留した圧痕性浮腫である.浮腫の分布や性状は一様ではなく,さまざまな原因より引き起こされる.分布が全身性か局所性(両側性,片側性)か,また,性状が圧痕性か非圧痕性かを確認することが重要である.全身性浮腫の原因として主要なものは,腎性,肝性,心原性であり,緊急加療を必要とすることもあるため注意を要する.一方,局所性浮腫の原因である深部静脈血栓症(DVT)では肺血栓塞栓症を合併することもあり,蜂窩織炎では治療が遅れることにより敗血症に至る可能性があるので,浮腫をみた際は,重篤な病態となりうることも念頭に置いておく必要がある.
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