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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
2章 臨床感染症に関するガイドライン
真菌症
希少・新興真菌症(2013年,ESCMID/ECMM)
Joint guidelines on diagnosis and management of rare and emerging fungal diseases
福島 一彰
1
1がん・感染症センター都立駒込病院感染症科
pp.1301-1312
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201769
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POINT
●希少・新興真菌症における標準的な治療は確立されておらず,少ないエビデンスから最良の治療法を個別に判断する必要がある.
●ムーコル症は血液悪性腫瘍患者において予後不良な疾患であり,治療は外科的デブリードマンと抗真菌薬を併用する.
●フサリウム症やスケドスポリウム症は,特に遷延する好中球減少患者で予後不良である.
●黒色菌糸症では,臨床所見ごとに治療のアプローチが異なる.
●新興真菌症は,血液悪性腫瘍を背景に中心静脈カテーテルなどの異物が挿入されている患者で問題になることが多い.
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