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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
4章 感染予防・制御に関するガイドライン
多剤耐性菌(2014年,ESCMID)
Guidelines for the management of the infection control measures to reduce transmission of multidrug-resistant Gram-negative bacteria in hospitalized patients
佐々木 秀悟
1
1埼玉医科大学病院総合診療内科
pp.1382-1388
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201780
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POINT
●入院中の成人患者における,多剤耐性グラム陰性桿菌に対する感染予防策に関するガイドラインである.直接患者と接する医療従事者のほかに,医療施設の管理者や公衆衛生分野に携わる専門家なども対象としている.
●感染予防策の具体的な手法として,手指衛生,接触感染対策,積極的監視培養,環境清掃,抗菌薬適正使用,除菌および消毒薬による洗浄,社会インフラおよび教育を取り上げており,それぞれにおいてエビデンスの評価および推奨を行っている.
●エビデンスレベルや推奨度は菌の種類,耐性機序,多剤耐性グラム陰性桿菌の検出状況(エピデミックおよびエンデミック)により項目を分けて記載している.
●エビデンスレベルと推奨度が必ずしも一致していないが,その理由として,ランダム化比較試験などの一般的にエビデンスレベルが高いとされる研究を行うことが困難な分野であること,これまでに多剤耐性グラム陰性桿菌に着目した感染予防策に関する研究があまり行われてこなかったことなどを考慮すべきである.
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