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今月の特集1 DIC診断基準
小児科領域のDICの取り扱い—小児のDIC診断基準
Diagnostic criteria of disseminated intravascular coagulation in pediatric patients
長江 千愛
1
,
瀧 正志
2
1聖マリアンナ医科大学小児科
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院小児科
キーワード:
小児
,
新生児
,
播種性血管内凝固
,
DIC
,
播種性血管内凝固症候群
,
DIC診断基準・治療指針
Keyword:
小児
,
新生児
,
播種性血管内凝固
,
DIC
,
播種性血管内凝固症候群
,
DIC診断基準・治療指針
pp.1026-1030
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201721
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Point
●新生児の凝固・線溶活性は成人と大きく異なり,プロトロンビン時間(PT)などの検査の基準値が在胎週数や日齢によって異なるため,検査値の解釈には注意を要する.
●小児では医原性貧血のリスクを減らすために,採血量を最小限にする工夫が必要である.
●採血が困難な場合には,トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)や可溶性フィブリン(SF)などの凝固活性化関連マーカーは試験管内凝固により偽高値となる.
●播種性血管内凝固(DIC)の診断は,新生児を除く小児科患者では日本血栓止血学会のDIC診断基準2017年版を,新生児領域では日本産婦人科・新生児血液学会の新生児DIC診断基準・治療指針2016年版を用いることが望ましい.
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