生理検査道場・1【新連載】
—血圧脈波検査①—判読手順と異常値メカニズム
阿藤 大
1
1学術支援株式会社
pp.658-664
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201628
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概要と適応
現在,日本国内で流通している主要な血圧脈波検査装置には,上腕足首間脈波伝搬速度(brachial ankle pulse wave velocity:baPWV)と足首上腕血圧比(ankle brachial index:ABI)を連続計測する装置(form®シリーズ,フクダ電子),もしくは心臓足首血管指数(cardio ankle vascular index:CAVI)とABIを連続計測する装置(VaSera® シリーズ,フクダ電子),の2機種があります.当検査の一般的な適応は閉塞性動脈硬化症,もしくはその疑いとなります.現在では国内の総合病院では導入していない施設はほとんどみられない状況にあります.当講座ではform®シリーズの検査結果を用いて,各指標のそれぞれの意味や判読の基礎的な手順,判読のポイントや疾患によるピットフォールの典型例などを解説します.さらにform®シリーズでは,バージョンや設定による自動判定機能・所見記載内容の違いがあるため,当講座では数値や脈波形情報から判断するための考え方も補足します.
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