連載 生理検査レポートのみかた・第2回
血圧脈波検査
岩倉 具宏
1
,
安 隆則
2
Tomohiro Iwakura
1
,
Takanori Yasu
2
1IMSグループ明理会中央総合病院心臓外科
2獨協医科大学日光医療センター心臓・血管・腎臓内科
キーワード:
脈波伝播速度
,
PWV
,
心臓足首血管指数
,
CAVI
,
足関節上腕血圧比
,
ABI
,
足趾上腕血圧比
,
TBI
,
皮膚灌流圧
,
SPP
Keyword:
脈波伝播速度
,
PWV
,
心臓足首血管指数
,
CAVI
,
足関節上腕血圧比
,
ABI
,
足趾上腕血圧比
,
TBI
,
皮膚灌流圧
,
SPP
pp.389-393
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201618
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血圧脈波検査は,末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;PAD)のスクリーニングとしてもっとも有用な足関節上腕血圧比(ankle brachial blood pressure index;ABI)1-4)と動脈の硬化度(動脈スティフネス)を捉える脈波伝播速度検査(pulse wave velocity;PWV)や心臓足首血管指数(cardio-ankle vascular index;CAVI)を同時に評価でき,病態診断や重症度評価を行える.また,個人の心血管イベントリスク層別化にも有用である2).最近の研究知見によると,心血管疾患に対する運動療法の介入が,動脈スティフネスの改善をもたらし生命予後の改善に寄与していることが報告された.本稿では脈波検査レポートの形式に沿って,その見方について概説する.
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