増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック
Ⅱ 尿路の検査
超音波
岩嶋 義雄
1
,
出村 豊
2
1国立循環器病研究センター高血圧・腎臓科
2国立循環器病研究センター臨床検査部
pp.374-377
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201550
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検査の意義
超音波検査は腎臓・尿路系の形態的評価が主な目的であり,腎生検では,エコーガイド下で行うために必須となる.カラードプラ・パルスドプラ法を併用することで,腎動脈・腎臓の血流評価も可能となる.非侵襲的かつ簡便に行えることから,泌尿器科系疾患の画像診断のなかでもスクリーニング検査として優れており,腎機能障害においてもよい適応となる.特に,囊胞性腎疾患,腎・尿管結石,腫瘍性疾患,腎動脈狭窄の診断での有用性は高い.
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