増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック
Ⅱ 尿路の検査
血管造影
髙橋 哲
1
1高槻病院イメージングリサーチセンター
pp.370-372
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201549
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
検査の意義
血管撮影検査は,血管内に造影剤を直接注入して描出する手技であり,単純X線写真やX線透視検査と並んで体内の情報を得る古典的画像診断法の1つである.過去には血管解剖を評価することで病変の局在や性状診断などを行っていたが,CTやMRIなど断層画像診断の進歩,特に血管を描出する造影CT angiography(CTA),MR angiography(MRA)の進歩により,血管解剖の評価を目的とした血管撮影はほぼなくなった.現在は血管撮影の手法を応用して,狭窄に対する血管拡張術や動脈瘤治療,出血や腫瘍に対する塞栓療法など,血管内治療を行うinterventional radiology(IVR)を前提としたものが大部分である.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.