Japanese
English
今月の特集1 腎臓を測る
エコーで腎臓を測る
Diagnosis of kidney diseases based on ultrasonography
出村 豊
1
,
岩嶋 義雄
2
1国立循環器病研究センター臨床検査部
2獨協医科大学腎臓・高血圧内科
キーワード:
腎機能障害
,
renal resistive index
,
RI
,
慢性腎臓病
,
CKD
,
急性腎障害
,
AKI
Keyword:
腎機能障害
,
renal resistive index
,
RI
,
慢性腎臓病
,
CKD
,
急性腎障害
,
AKI
pp.1324-1330
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202198
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Point
●超音波検査は腎機能障害のスクリーニング検査として有用であり,正常腎での超音波像は,長径10〜12cm,輪郭は整で,腎皮質のエコー輝度は肝実質と同じかやや低くなる.
●パルスドプラ法で腎区域動脈から得られるRI(renal resistive index)は腎機能と関連し,RI>0.8では腎機能障害を疑う.
●急性腎障害(AKI)が疑われた場合には,超音波検査で慢性腎臓病(CKD)の除外や腎後性AKIの診断が可能となる.
●CKDでは,腎萎縮,輪郭の不整,皮質のエコー輝度の上昇が確認できる.腎後性AKIでは腎盂は拡張し,腎性・腎前性AKIでは腎臓は腫大する.
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