産科MEの基礎と実際・1
超音波診断総説と超音波ドプラ
室岡 一
1
1日本医科大学産婦人科
pp.58-63
発行日 1977年1月25日
Published Date 1977/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205159
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§1 超音波の発生
音より高い振動波を超音波という。音は16Hzから16000Hzまでの振動波であるから,これ以上の振動波だとヒトは感知できない。「こうもり」「いるか」はこれをよく感知するそうである。
図1でPZTという物質(チタン酸バリウム,陶器,水晶でもよい)の薄片を作って,これを電気的に著しく振動させると,その周囲の物体はその振動を受けて超音波となって直線状に伝わってゆく。周囲の物体は固体,液体ではよく伝達するが,空気のような気体では減衰する。
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