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特集 膵・胆道周囲の腫瘤性病変―後腹膜を中心に
膵・胆道周囲の腫瘤性病変の画像
血管造影
Angiographic Evaluation of Extrapancreatic Tumor
石橋 忠司
1
,
佐藤 明弘
2
,
山田 隆之
2
,
松橋 俊夫
2
,
高瀬 圭
2
Tadashi ISHIBASHI
1
,
Ahihiro SATO
2
,
Takayuki YAMADA
2
,
Toshio MATSUHASHI
2
,
Kei TAKASE
2
1東北大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
2東北大学大学院医学系研究科量子診断学分野
キーワード:
膵腫瘍
,
血管造影
,
angiography
,
DSA
,
後腹膜腫瘍
Keyword:
膵腫瘍
,
血管造影
,
angiography
,
DSA
,
後腹膜腫瘍
pp.687-691
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100219
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血管造影検査が膵癌,膵周囲の腫瘍の局在診断,進展度診断に用いられた時代は終わり,マルチスライスCTを用いたCT angiographyへと様変わりした.膵臓の特殊な血管支配と被膜を持たない後腹膜臓器である特殊性も一因である.マルチスライスCTデータを用いれば,画像劣化のない冠状断,矢状断の再構成画像診断が可能で,ボリュームレンダリングでの三次元画像と組み合わせることで,より正確な血管浸潤などの判定が可能となり,正確な進展度診断ができるようになった.血管造影検査はCT,MRで診断が不十分な場合,グルカゴノーマの診断で,動脈からの薬剤負荷後静脈採血を行う場合などにその役割が残っているにすぎない.
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