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今月の特集 母子感染の検査診断
各論
—母子感染で問題となるウイルス感染症—サイトメガロウイルス感染症
Cytomegalovirus infection during perinatal period
小形 勉
1
,
森内 浩幸
2
1長崎大学病院小児科
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科感染免疫学(小児科学)
キーワード:
サイトメガロウイルス(CMV)感染
,
母子感染
,
抗体保有率低下
,
PCR法
,
IgG avidity検査
Keyword:
サイトメガロウイルス(CMV)感染
,
母子感染
,
抗体保有率低下
,
PCR法
,
IgG avidity検査
pp.1370-1374
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201421
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Point
●先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染は,妊婦の抗CMV抗体保有率の低下に伴い,今後増加することが懸念される.
●症候性先天性CMV感染に対しては,生後30日以内の抗ウイルス療法開始による予後改善効果が示されており,早期診断が大切である.
●先天性CMV感染に対しては,妊娠中の初感染予防が重要であり,抗体陰性者に対する啓発が重要である.
●未熟性の強い児では後天性CMV感染が重症化することがあり,予防・治療ガイドラインの作成が必要である.
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