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今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査
造血器腫瘍の分子標的薬と染色体検査・遺伝子検査の役割
Molecular targeted drugs for hematological malignancies and roles of chromosome analysis and genetic testing
増田 亜希子
1
1東京大学医学部附属病院検査部
キーワード:
分子標的薬
,
慢性骨髄性白血病(CML)
,
急性前骨髄球性白血病(APL)
,
PCR検査
,
染色体検査
Keyword:
分子標的薬
,
慢性骨髄性白血病(CML)
,
急性前骨髄球性白血病(APL)
,
PCR検査
,
染色体検査
pp.1572-1578
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201054
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Point
●造血器腫瘍の分野では,融合遺伝子をターゲットとした分子標的薬が画期的な成果を挙げている.
●慢性骨髄性白血病(CML)に対しては,チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の投与が標準治療である.治療効果判定では,染色体検査および国際指標(IS)に基づいたBCR-ABL1融合遺伝子の定量PCR検査が重要である.
●急性前骨髄球性白血病(APL)に対しては,全トランスレチノイン酸(ATRA)併用化学療法が標準治療である.診断およびモニタリングにおいて,PML-RARA融合遺伝子のPCR検査が重要である.
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