今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
扉
山内 一由
pp.405
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103854
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チーム医療の実践には職種間の垣根を越えた連携が求められます.確かにそうですが,まずは,検査部自体が盤石なチーム力(組織力)を有していることが前提ではないでしょうか.診療の場において臨床検査部がさらに存在感を発揮し,臨床検査を大いに活用してもらうためには,個々の検査室の専門性を高めることはもちろんのこと,検査室間の連携を強固にし,検査部の組織力を高めることが肝要であると痛感します.特に,各検査室で得られた断片的な検査結果を検査室間で共有し,ほかの検査情報と併せて,診断に有用なインテグレートされた情報として提供することは,臨床検査の付加価値を高めるうえで極めて重要であり,それこそがチーム医療の実践にほかならないと思います.
本特集では,検査部内のセクショナリズムがもたらす問題点とそれを打破する具体的な取り組みを中心に,診療効率の向上につながる理想的な検査室間連携について論じていただきました.ご参考にしていただけると幸いです.
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