今月の特集1 分子病理診断の進歩
扉
山内 一由
pp.235
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103356
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最善・最良の治療は,精確な検査診断がなされてはじめて可能になりますが,分子病理診断の進歩は,この治療と検査診断との不可分性をより一層強固にしたと言えるでしょう.分子病理診断は,病理検査の精確度や迅速性の向上に寄与するとともに,分子標的治療の個別化を実践していくうえで,欠かすことのできない重要な役割を担っているからです.
個別化医療(テーラーメード医療)抜きには,“これからの医療”を語ることはできません.そして,“これからの医療”の一翼を担う臨床検査として,今後ますます分子病理診断の重要性と需要が高まることは,想像に難くありません.
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