今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
扉
山内 一由
pp.887
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103973
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医療は,その有効性と安全性を十分に確認したうえで遂行しなければなりません.薬害問題が起きるたびに,この当たり前過ぎる鉄則の重みを痛感させられます.“クスリにはリスクが伴う”という考え方は,医療従事者にとっては常識であっても,医療を受ける側にとっては受け入れ難い非常識です.個別化医療は,有効性と安全性の双方を担保しうる理想的な医療といえます.近年のコンパニオン診断の進歩は,個別化医療の実践を可能にしました.新しい治療薬が真に“夢の新薬”と成りうるかは,個別化医療を支えるコンパニオン診断にかかっています.そして,臨床検査室には,コンパニオン診断を担いうる力量が求められてきています.本特集では,今後さらなる発展が期待される当該領域の知識について,初学者にもわかりやすく解説していただきました.ぜひともお役立てください.
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