特集 はじめよう,検査説明
血液
13 病態には異常所見がみられないのにAPTTが延長しているのはなぜですか?
由木 洋一
1
,
稲葉 亨
1
1京都府立医科大学附属病院臨床検査部
pp.1250-1251
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103609
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1.APTT試薬の現状
内因系凝固機能の検査である活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time;APTT)は,抗凝固薬(ヘパリンなど)のモニタリングや,各種凝固異常症〔凝固因子欠乏,ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant;LAC),凝固因子インヒビターなど〕のスクリーニング目的で実施されている.しかし,これらの項目に対する感受性は試薬ごとで異なり,同一検体であっても測定結果が大きく乖離する場合もあるため,自施設で使用しているAPTT試薬の特徴を十分把握したうえで検査結果を解釈する必要がある.
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