今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
扉
山内 一由
pp.703
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103463
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遺伝子関連検査は,病原体遺伝子検査,造血器腫瘍や固形腫瘍を対象とした体細胞遺伝子検査,さらには,生殖細胞を対象とした遺伝学的検査も保険収載され,目を見張る勢いで,基礎研究から日常検査への実用化がなされてきています.検査技術の進歩と着実な標準化活動の賜物です.一方,急速過ぎる技術革新に対して当該領域の標準化が十分に追随できているとは言えません.誰もが遺伝子関連検査の有用性を理解していながらも,いずこの検査室でも誰でも実施できる検査にはなっていないことがその事実を示しています.
検査結果の信頼性を高めるためだけではなく,遺伝子関連検査が“特殊な検査”の域を脱し,身近な“一般的な検査”としてさらに普及していくためには,標準化活動のさらなる進展が望まれます.本特集では,遺伝子関連検査にかかわる標準化の現況と今後の課題について,標準化が最も進んだ臨床化学検査にならい,分析前,分析,分析後,それぞれのプロセスに焦点を当てて解説をしていただきました.
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