今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患
扉
pp.415
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103389
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非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease;NAFLD)は糖尿病,肥満,高血圧,高脂血症などと共通の病態を基盤とし,近年病態形成の機序が明らかにされてきています.肝臓の中性脂肪沈着を特徴とし過剰栄養によりもたらされる,いわばヒトの肝臓のフォアグラ化です.日常検査における肝機能異常の約30%を占め,一部は肝炎(non-alcoholic steatohepatitis;NASH),肝硬変症,肝癌へと進展することから,早期発見,治療,予防にむけて臨床検査が果たす役割がさらに期待されます.
本特集ではまず臨床像から診療の全体像を,さらにgolden standardである病理診断検査,最近の病態生理の研究成果を踏まえ,さまざまな角度からNAFLDに関する新しい検査アプローチをご解説いただくことにしました.
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