Japanese
English
今月の主題 めまいの生理検査
話題
歩行検査
Gait examination
工藤 香児
1,2
,
石川 和夫
1
Koji KUDO
1,2
,
Kazuo ISHIKAWA
1
1秋田大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
2町立芦屋中央病院耳鼻咽喉科
キーワード:
2足歩行
,
歩行周期
,
足圧センサー
,
モーションキャプチャー
Keyword:
2足歩行
,
歩行周期
,
足圧センサー
,
モーションキャプチャー
pp.659-663
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103045
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1.はじめに
われわれは通常,特に意識することなく自由に直立2足歩行を行うことができるが,これは前庭平衡覚,視覚,体性感覚や中枢神経など様々な機構が適正に機能し,歩行運動を制御しているためである1,2).そしてこれらの機構に何らかの障害が生じると,歩行異常が現れる.
従来から歩行検査は,動的体平衡機能検査のうち下肢の偏倚現象などを検出するための検査の一つとされ,直線上を歩かせて異常の有無を肉眼的に観察するというものが主体であった.しかし近年,歩行運動をより詳細に解析することによって,さらに微細な障害も検出しようという試みがなされてきている.
本稿では,従来から行われてきた歩行検査(直線歩行検査)に加え,最近の歩行解析検査として,圧力センサーを用いた方法とモーションキャプチャーを用いた方法について概説する.
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