映画に学ぶ疾患
「私の中のあなた」にみる闘病者の家族の絆
安東 由喜雄
1
1熊本大学大学院生命科学研究部病態情報解析学分野
pp.1530
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102476
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映画「私の中のあなた」(My Sister's Keeper)は,白血病を患った長女ケイトを中心に,少し違った角度から親子愛,夫婦愛,姉妹愛,そして何より家族の絆を描いていて心に残る.
ケイトは2歳のとき,急性前骨髄球性白血病を発症する.弁護士をしていた母サラ(キャメロン・ディアス),消防士の父ブライアンは,わが子を救おうと必死になる.特にサラはきっぱり仕事を辞め,ケイト中心の生活に切り替える.ケイトとの長い闘病生活が始まる.彼女が髪のない自分の姿を見苦しいと自暴自棄になったときには,サラも髪を剃ってスキンヘッドになり,一緒に外出して苦しみを共有しようと努力してみせる.
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