昨日の患者
闘病の源は家族の支え
中川 国利
1
1日本赤十字社東北ブロック血液センター
pp.229
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212853
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- 文献概要
癌に罹患すると,多くの患者は落ち込み,人生を悲観的に捉えがちになる.しかしながら癌再発を来しても,家族に支えられ前向きに生きる患者も存在する.
Kさんは30歳代後半の大腸癌患者で,手術2年後に多発性肝転移を来した.そこで強力な癌化学療法を行うと嘔気や嘔吐が生じ,食事に箸をつけなくなった.しかし10日ほど経た夕食時に病室を訪れると,小学1年生の娘さんを前に久し振りに食事をしていた.
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