今月の主題 ウイルス感染症─最新の動向
各論
〈感染症ごとにみたウイルス感染症の診断と対策〉
HIV感染症
潟永 博之
1
Hiroyuki GATANAGA
1
1国立国際医療センター戸山病院
キーワード:
western blot法
,
判定保留
,
初期感染
Keyword:
western blot法
,
判定保留
,
初期感染
pp.61-64
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101862
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わが国におけるHIV感染者数の増加は,とどまるところを知らず,特に,男性同性愛者間の感染が頻度を増している.様々な対策は,早期のHIV感染の発見につながっているが,感染者数のコントロールには程遠い状況である.HIV感染の診断は,ELISA法やPA法,またはイムノクロマト法でスクリーニング検査を行い,陽性であったら,確認検査としてwestern blot法を行う.Western blot法で判定保留の場合,初期感染のことがあるため,2週間以上経過した後,再検査を行うべきである.
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