今月の主題 平衡機能検査
平衡機能の検査
4.視刺激検査―2) 視運動性眼振検査
田浦 晶子
1
,
船曳 和雄
2
Akiko TAURA
1
,
Kazuo FUNABIKI
2
1京都大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2大阪バイオサイエンス研究所システムズ生物学
キーワード:
直接経路
,
間接経路
,
OKAN
Keyword:
直接経路
,
間接経路
,
OKAN
pp.1455-1459
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101816
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運動する物体を認知するために,中心および周辺視野に映った外界の動きを追うような眼球運動が視運動性眼振(OKN)である.中心視野を使って速い立ち上がりを示す直接経路と,周辺視野を使ってゆっくりとした反応を起こす間接経路がある.直接経路は大脳皮質を介し,間接経路は介さない.画像診断の進歩により障害部位診断にとってのOKN検査の臨床的意義は低下しつつあるものの,眼運動系の機能評価法の一つとして有用である.
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