今月の主題 結核
結核の病態
小児結核の特徴と問題点
宮川 知士
1
Tomoo MIYAKAWA
1
1東京都立清瀬小児病院呼吸器科・結核科
キーワード:
小児結核
,
初期変化群肺結核
,
粟粒結核
,
髄膜炎
Keyword:
小児結核
,
初期変化群肺結核
,
粟粒結核
,
髄膜炎
pp.1105-1110
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101718
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小児結核は減少傾向にあり,最近の新規登録患者数(0~14歳)は年間85人である.これに伴って小児結核診療の機会が稀となった.小児結核は年齢層で病型が異なり,学童期では成人結核とほぼ同様の病態であるため診断・治療とも困難は少ない.これに対して乳幼児期の結核は成人と全く異なる病態を有し,早期に粟粒結核・髄膜炎に進展しやすい.この特徴を理解することが,小児結核の診療に不可欠である.
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