今月の主題 エピジェネティクスと臨床検査
疾病とエピジェネティクス
膠原病とエピジェネティクス
森信 暁雄
1
,
熊谷 俊一
2
Akio MORINOBU
1
,
Shunichi KUMAGAI
2
1神戸大学大学院医学系研究科臨床検査医学分野立証検査部門
2神戸大学大学院医学系研究科臨床検査医学分野病態検査部門
キーワード:
膠原病
,
DNAメチル化
,
ヒストンアセチル化
Keyword:
膠原病
,
DNAメチル化
,
ヒストンアセチル化
pp.679-682
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101625
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膠原病は遺伝因子と環境因子の相互関与による免疫異常を背景に起こる疾患である.ゲノムは変化しないがエピゲノムは様々な要因により変化することが明らかとなり,膠原病においてどのような変化が起こっているかが注目される.特に全身性エリテマトーデス(SLE)ではDNAメチル化低下が指摘されている.またDNAメチル化阻害剤でSLE様の病態が起こることも知られており,膠原病とエピジェネティクス研究の展開が期待される.
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