今月の主題 自己免疫疾患の診断
各論―抗体と疾患
糖尿病と自己免疫異常
竹田 孔明
1
,
谷澤 幸生
1
Koumei TAKEDA
1
,
Yukio TANIZAWA
1
1山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学
キーワード:
自己免疫性1型糖尿病
,
膵島関連自己抗体
,
HLA
,
緩徐進行1型糖尿病
Keyword:
自己免疫性1型糖尿病
,
膵島関連自己抗体
,
HLA
,
緩徐進行1型糖尿病
pp.546-550
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101599
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1型糖尿病の多くは膵ラ氏島に対する自己免疫反応により発症する.この自己免疫による1型糖尿病患者血清には,様々な膵β細胞自己抗原に対する自己抗体が認められ,臨床的に重視されている.また,その発症には遺伝因子が関与しており,特定のHLAとの相関が認められている.本稿では,1型糖尿病の診断,予知における自己抗体,HLAの有用性について解説する.また,1型糖尿病のサブタイプである緩徐進行1型糖尿病や1型糖尿病をはじめとした様々な自己免疫疾患を合併する多腺性自己免疫症候群についても考えてみたい.
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