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あとがき
片山 善章
pp.480
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101589
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「健康日本21」は「21世紀における国民健康づくり運動」の通称であり,今まで以上に健康を増進し,発病を予防する「一次予防」に重点をおいて,一人ひとりの自主的な生活習慣の改善を促す,新しい国民健康づくり運動であることはよく知られている.病気の早期発見や治療にとどまらず,「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会」の実現を図るものである.2010年までに到達すべき目安として,9分野(栄養・食生活,運動・身体活動,休養・こころの健康,たばこ,アルコール,歯の健康,糖尿病,循環器疾患,がん),70項目の具体的な目標が厚生労働省から示されている.
歯の健康に関しては,う蝕(虫歯)および歯周病に代表される歯科疾患として取り上げられており,「その発病,進行により欠損や障害が蓄積し,その結果として歯の喪失に繋がるため,食生活や社会生活等に支障をきたし,ひいては,全身の健康に影響を与えるものとされている.また,歯および口腔の健康を保つことは,単に食物を咀嚼(そしゃく)するという点からだけでなく,食事や会話を楽しむなど,豊かな人生を送るための基礎となるものである.」と述べられている.
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