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あとがき
片山 善章
pp.346
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101297
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私は昭和51(1976)年に新設の愛媛大学医学部付属病院に出向命令で赴任しましたが,その頃の超音波検査装置は毎年,性能が新しくなり,また,超音波検査による診断がどんどん進歩して行った時期であった.『前年度に導入した装置の性能は翌年度には古い装置になり,診断装置としては十分な情報が得られない,性能がグレードアップした装置を購入しなければならなかった』そんな超音波画像診断幕開けの時代であったように思う.したがって,毎年,更新するための予算が必要であったことを思い出す.したがって,専門分野でない私には超音波検査いえば装置の性能が重要であるのだと,今でも信じている.
超音波検査装置は,大きく分けて,超音波を発生させ反射した超音波(エコー)を受信する仕組みを持つ探触子(プローブ)と,受信したデータを処理する部分と,画像を表示するディスプレイからなる.今では,探触子にもいろいろな種類があり,リニア型探触子:体表面の視野が大きい,肋間走査が困難.コンベックス型探触子:体表面の視野が大きい.肋間走査が比較的可能.セクタ型探触子:体表面の視野が狭い,肋間走査が簡便など,その当時はリニア型,セクタ型の探触子が中心であったように思う.その機能は超音波の送信と,生体内で反射し戻ってきた超音波の受信を行い,臓器や用途によってこれらの探触子を使い分ける必要があると担当技師が言っていた.
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