特集 遺伝子検査―診断とリスクファクター
3.遺伝子診断の実際
1) 悪性腫瘍 (5)大腸癌―自然排泄便からの大腸癌細胞分離と遺伝子診断の実際
古賀 宣勝
1
,
松村 保広
1
Yoshikatsu KOGA
1
,
Yasuhiro MATSUMURA
1
1国立がんセンター東病院 臨床開発センターがん治療開発部
キーワード:
イムノビーズ
,
便中分離細胞
,
細胞分離法
Keyword:
イムノビーズ
,
便中分離細胞
,
細胞分離法
pp.1376-1382
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101425
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背景
1.大腸癌とは
世界において大腸癌は全悪性腫瘍のうち,肺癌についで第2位の年間約1,065万人が罹患し,肺癌,胃癌についで第3位の約62万人が死亡する癌である(2002年,WHO統計).わが国においても生活様式の欧米化に伴って増加傾向にあり,胃癌に次いで第2位の年間約9万人が罹患し,肺癌,胃癌に次いで第3位の約4万人が死亡している(出典:国立がんセンターがん対策情報センター).しかし,一般的に早期発見し,内視鏡的切除や外科的切除による治療が行えれば生存率が極めて良好な癌である.そのため,早期発見のスクリーニング検査が重要である.
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