今月の表紙 腫瘍の細胞診・5
呼吸器腫瘍―1
市川 美雄
1
,
海野 みちる
2
,
坂本 穆彦
2
Yoshio ICHIKAWA
1
,
Michiru UMINO
2
,
Atsuhiko SAKAMOTO
2
1杏林大学医学部付属病院病院病理部
2杏林大学医学部病理学教室
pp.454-456
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101209
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呼吸器とは呼吸に関係する器官の総称で,鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭からなる上気道と,気管・気管支・肺からなる下気道に区別される.
細胞診の検体採取は,鼻腔・咽頭・喉頭などでは擦過・洗浄・穿刺吸引が行われる.気管・気管支・肺などでは喀痰・蓄痰のほかに,気管支鏡下での洗浄・ブラシ擦過・鋭匙・穿刺吸引がある.また,経皮的穿刺吸引生検および手術材料の組織捺印なども検査材料となる.一般的にはパパニコロウ(Pap)染色,ギムザ染色,PAS(periodic acid-schiff)反応,アルシアン青染色を行うが,必要に応じてグロコット染色や抗酸菌染色などの特殊染色や,免疫染色を追加する.
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