今月の主題 栄養管理のパラメーター
各論
2. 生化学的パラメーター
4)脂質代謝
桜井 洋一
1
,
増井 利彦
1
,
浦 めぐみ
2
,
西田 卓明
3
,
野田 潤子
2
,
吉田 郁男
1
,
庄司 光孝
1
,
中村 康子
1
,
宇山 一朗
1
,
小森 義之
1
,
落合 正宏
1
Yoichi SAKURAI
1
,
Toshihiko MASUI
1
,
Megumi URA
2
,
Takaaki NISHIDA
3
,
Junko NODA
2
,
Ikuo YOSHIDA
1
,
Mitsutaka SHOJI
1
,
Yasuko NAKAMURA
1
,
Ichiro UYAMA
1
,
Yoshiyuki KOMORI
1
,
Masahiro OCHIAI
1
1藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科
2藤田保健衛生大学病院看護部公衆衛生看護科
3藤田保健衛生大学病院食養部
キーワード:
エネルギー基質
,
血清脂質パラメーター
,
血清コレステロール
,
血清中性脂肪
,
必須脂肪酸
Keyword:
エネルギー基質
,
血清脂質パラメーター
,
血清コレステロール
,
血清中性脂肪
,
必須脂肪酸
pp.995-1001
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100882
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〔SUMMARY〕 栄養指標としての脂質パラメーターについて解説する.一般に血清脂質パラメーターのうち血清コレステロール値,血清トリグリセリド値は栄養不良で低下し,栄養状態を反映するパラメーターとなる.しかし高脂血症,糖尿病などによる脳血管障害,嚥下障害などの栄養不良をきたす病態に伴って増加していることもあるので病態自体による影響も考慮に入れる必要がある.飢餓,運動負荷や重傷病態などの脂肪分解の増加する病態下では,脂肪分解の亢進に伴いグリセロール,遊離脂肪酸などが著明に増加しエネルギー基質として利用される.血清中性脂肪値は重症感染症,敗血症などでは増加する.栄養投与の際にはTG高値は過剰栄養の指標となる.〔臨床検査 48:995-1001,2004〕
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