今月の主題 悪性リンパ腫
各論
リンパ節生検時の注意,検体の取り扱い
淡谷 典弘
1
Norihiro AWAYA
1
1慶應義塾大学医学部ノバルティスファーマ造血器腫瘍治療学講座
キーワード:
リンパ節生検
,
検体処理
,
病理検査
,
細胞表面形質
,
染色体検査
,
分子生物学的検査
Keyword:
リンパ節生検
,
検体処理
,
病理検査
,
細胞表面形質
,
染色体検査
,
分子生物学的検査
pp.395-397
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100824
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
悪性リンパ腫の診断には,リンパ節あるいは腫瘍組織生検は必須であり,的確な診断のためには適切な処理が要求される.HE染色による病理所見が診断の中核であることに揺るぎはないが,診断の補助,治療方針や予後予測因子としての細胞表面形質,染色体検査,分子生物学的検査の占める重要度が増している.検体はすぐにホルマリン固定するのではなく,分割して固定する部分,細胞浮遊液にする部分,凍結保存する部分に分ける.細胞浮遊液はさらに細胞表面形質,染色体検査・分子生物学的検査などの遺伝子検査,培養検査として提出する.〔臨床検査 51:395-397,2007〕
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.